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奈良国立博物館本館

 本館は明治時代の洋風建築で、内部にはレトロな雰囲気が漂っています。この本館自体が重要文化財なのですが、仏教美術を中心とする展示品にも国宝・重要文化財が多くあるようです。
 個人的な趣味で挙げるならば、阿修羅像で有名な興福寺の八部衆のうちのひとつである緊那羅像。阿修羅像同様すらりと華奢な体つきをしていて、右肘から先に破損があるのですが、そんなことは気にならないぐらい、目を奪われる何かがあります。あと浄瑠璃寺の馬頭観音像もいいですよね。
 とはいえ今回のヒットは東大寺の十二神将像でした! 十二神将というのは薬師如来につき従って薬師経を唱える者を守護する夜叉大将だそうで、それぞれ十二支にあてはめられています(有名どころはやっぱり新薬師寺のそれでしょうか)。甲冑をまとう姿は一般的なのですが、ここの十二神将の面白いところは腹獅噛(はらしかみ。甲冑のお腹の部分にある、獅子の頭を文様化した装飾のこと)が獅子ではなく、それぞれの干支の動物になっていること、さらに頭の上にもその動物を乗せていることでしょう。
 腹獅噛の部分はけっこう格好良く作ってあるくせに、頭の上の像は妙にデフォルメが効いていてヌイグルミを思わせる可愛らしさ。それがツボにはまって笑ってしまいました。なんか頭の上ばかり見ていたような気がします。この十二像は同一人物の作ではなく、いくつかの系統が見られるとのことですが、この頭上の動物たちについてどんな話し合いをしたんだろう? と笑いながら考えてしまいました。
椎名貴乃 * 博物・美術 * 01:18 * comments(0) * trackbacks(1)

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いにしえに迷う (厳冬の奈良盆地)

荒涼とした境内には、木枯らしが音を立てて吹き荒れている。 ひどく疲れているが、奈良盆地のはずれ、新薬師寺 まで、約5?の道を、真冬のかそけき月明かりを頼りに帰らねばならない。 尼ヶ辻まで一本道だ。 そこを右に折れたら国鉄奈良駅を右に見て、三条通り
From いにしえに迷う @ 2005/11/18 12:22 PM
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